【映画:感想】万引き家族(2018)
作品名:万引き家族
評価:★★★★★
鑑賞日:2019年7月9日
種類:Amazon Prime Video
上映時間:120分
監督:是枝 裕和
***
すごい作品をみてしまった。
高い評価を受けているの、納得。
是枝監督の演出が好きなんやけど、
今回も役者さんの演技がとても自然で素晴らしかった。
特に、安藤サクラさんのアップの涙のシーン。
すごいわ。ほんまにすごい。
後から調べたら、台本がない状態で、
質問内容がわからない状態のシーンだったそう。
それでいきなりきた質問に、あんな答え方...できる?
想像もつかない涙の仕方やのに、ほんとにナチュラルに、
妙にリアルに演技されてて、圧倒された。
海外からもあの涙のシーンは高く評価されているみたい。
そうやんな、あれだけでも見る価値あるもんな。
安藤サクラさんは、どの作品でも「安藤サクラ(個性がなくならない)」なのに、
それぞれ役の人物にしか見えなくて本当にすごい。
リリーさんと安藤サクラさんとのセックスシーンは、
映し方が大胆でどぎまぎした...
1人で見ていてよかった。笑
役者さんみんな素晴らしかった。
樹木希林さんが、
よく知っている樹木希林さんじゃなかった気がした。
松岡 茉優ちゃんは、可愛いけど、正直にいうと、
あざとい感じがしてあんまり好きじゃない。笑
でも、この役はよかった。
すごく愛に飢えている様子が伝わってくる。
本当の意味の家族って何か。
生き残るために、なにが必要か。
いろいろと考えさせられる。
犯罪を繰り返すのは、もちろん許されないことやけど、
一見、世間的には善に見える警察や誘拐被害者家族も、
蓋をあけてみれば、実は善じゃなかったりして。
万引き家族の間に、実は存在していた、
彼らも最後の方まで自覚していない「愛」の方が、
あったかく大切なものだと感じた。