きみの想像を超えていく。

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【映画:感想】哭声/コクソン(2017)

 

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作品名:哭声/コクソン

評価:★★★

鑑賞日:2019年7月26日

種類:NETFLIX

上映時間:156分

監督:ナ・ホンジン

 

***

 

久々の韓国映画

率直に言うと、めっちゃこわい!!!!!笑

小さな村で、「人が錯乱した家族に殺される」殺人事件が
頻発することから、はじまる物語。

キリスト教がモチーフになっているのに、
作品自体にはほとんどキリスト教が出てこない。
(むしろ怪しい祈祷師とか出てくる)

國村隼さんが、日本から唯一、謎の怪しい日本人として出演している。
犯人としては一番それらしく、怪しい。

 

監督のナ・ホンジンさんによると、

「韓国人とは違う、「よそ者」の存在が必要だった」

という理由で日本人俳優がキャスティングされたそう。

 

この気味悪さは、なんとなく、

日本と韓国の悲しい関係性があるからこそ出ているものではないかと感じた。

うまくいえないけど!

他の国のキャストや韓国人のキャストでは

出せない雰囲気だったんじゃないかなあ...。

存在感がすごくて、ほとんどセリフないのに、
恐怖と気味悪さと、時々、
「あれ?実は悪い人ではないのでは?」
と思わせるような優しげな表情(日本の作品でよくみる國村さん。笑)

が出てきたりする。


そして、最後の方に、國村さんの重要な台詞で、

キリスト教とこの作品の関連を想起させる重要なものがあるけど、
それは全部、日本語だったりする。


あるブログのレビューで、

「一見、反日の作品だ!と思えるかもしれないが、
それは、誤読で、実は、最高に日本をリスペクトしている作品」

というものがあり、
キリスト教を絡めて考察されていて、妙に腑に落ちた。


キリスト教の知識があれば、より理解が容易なのかもしれない。
ここまで作りこまれているのがすごい。

 

私には知識不足によりうまく説明ができないし、

解釈は何種類も存在している

(し、解釈をしてもらいたいというのが多分作品の狙いだ)けど、

 

國村さん=キリスト

として書かれている解釈レビューが一番、腑に落ちた。



そして、子役の女の子(キム・ファ二)の演技が半端ない。

演技力、高すぎ。
悪霊に取り憑かれたあたり、

ほんまにそうなったんかなと思えるほどの豹変ぶりで、
映画の気持ち悪さをより一層引き立てた。